ここのところ、子どもの発達についてお話する機会が重なりました。

発達は、待つもの。促さないで!

これが、私が一番お伝えしたいことです。
「自尊心泥棒」という言葉をご存じでしょうか?
西山明氏が書かれた本(1998年の出版で、今は絶版となっています)の題名ですが、子育てに不安いっぱいのお母さんたちのお話をうかがいながら、この言葉がぴったりな感じを受けることがあります。

子ども自身が「やってみよう」と思うまで待つこと、やってみてもうまくいかなくて失敗を繰り返したり、いらだって投げ出したり、大人に助けを求めたり、人が見ていないところでそっと試したり・・・
そういう過程を経て、「できる自分」と出会う。
そんな経験が自信(自分を信じる力)のタネになるし、よく言われる「自己肯定感」はその積み重ねによってはぐくまれるのです。
だって見守っていてもらえると、子どもは「あなたはそれを成し遂げられる」という信頼のメッセージを受け取ることができるから。

でも、子ども自身が「してみよう」と思う前に大人が「させよう」としたり、気がすむまで失敗する(それって、「粘り強く練習する」姿なのに)のを邪魔したり、機を見て出直すのを認めなかったり、自信がないとき受け止めるかわりに突き放したり・・・
子どもが達成感を手に入れられたかもしれないチャンスを、うっかり親がうばってしまうこともありますね。つまり、自尊心泥棒・・・

親は子どもの幸せな将来を願うからこそ、できるようにさせなければと一生懸命かかわるので、どうしてもそんな風になりがち。愛すればこそですし、ある程度はあって当たり前の親心だと思いますが、ほどほどにしましょうね!!

ブレーキがかかりにくい人は、自分が自尊心泥棒の被害にあっていないかチェックしてみてください。
あなたは、ご自身の親御さんと似た行動をとっているかもしれません。
「あなたにはできない」という無言のメッセージをたくさん押しつけられ、息苦しい時間を生きていらっしゃったのかもしれません。
一生懸命だからこそ間違ってしまったかもしれない親御さんを許せたら、似たことをしてしまう自分を許せるかもしれません。
自分にやさしくなれたら、きっとお子さんを信じて見守る力がわいてきます。

2014.10.2