相手を怒らせてしまったとき、自分を責める気持ちとの付き合い方

コミュニケーションは、よくキャッチボールに例えられますね。
言葉のやり取りを始め、仕草や雰囲気(オーラ?)などいろいろな手段で気持ちを伝え合うことは、キャッチボールとよく似ています。


キャッチボールは、互いに相手が取りやすいボールを投げていれば気分よく続きます。
気持ちのキャッチボールも、相手が取りやすいように投げるのが基本的なマナーです。
でも、私たちは気持ちを率直に伝えることが案外苦手で、自分を守り相手を気づかうあまり、とても伝わりにくい表現をすることが多いのではないでしょうか。

あいまいで遠回しな言い方をしたり、相手を試すようにわざと本心とは逆のことを言ったり、自分の気持ちを伝える代わりに相手を責めることばかり言ってしまったり・・・
そのあげくに「気持ちを分かってもらえない」と苛立ったり、怒ったりすることもよくあります。

相手が怒ったとき、自分は相手が受け取りやすいボールを投げただろうか、と振り返ってみてください。
もしNOなら、言い方を変える(勇気を出して、素直に本心を伝える)努力をしましょう。
もしYESなら、自分を責めるのはやめましょう。

相手がインサイドのサインを出しながらアウトサイドに大きく外れる球を投げておきながら「受け取ってくれなかった」と怒ったとしても、あなたがうまく受け取れなかったのは仕方のないことです。
あなたがどんな変化球にも逆球にも対応できるスキルを身に着けるのももちろん悪くはないですが、受け取りにくいボールを投げた責任は相手にあることに気づいていることも大事です。

「受け取れなかった私」が責められているように感じ、自分を責めてばかりいると、こちらも自分がこれ以上傷つかないように守りたくなるので、相手が受け取りにくいボールを投げ返すことになりがちで、つらい関係が続くことになりかねません。

素直なボール(ありのままの気持ち)を投げられなかった相手の事情(不安が強いなど)に思いやりは必要ですが、自分への思いやりも忘れずに!!

2015.7.1