毒母をテーマにしたドラマ「明日の約束」から ~死ぬのではなく、「生きて逃げる」選択肢がある~

昨日、「明日の約束」というドラマが終わりました。
視聴率は低かったようなので知らない方も多いと思いますが、大変深い内容に引き込まれ、毎回欠かさず見入りました。
ストーリーは他サイトを検索していただくとして、ここでは最終回に主人公(中学校のスクールカウンセラー)が全校生徒に語りかけた言葉について書こうと思います。


ドラマのテーマは、「愛」という名のもとに激しく支配し束縛する母親。
その母親に「従うしかない自分」を終わりにするために「自殺」という手段を選んだ生徒を、カウンセラーは「唯一、許せない人」と言ったのです。

「『今日と同じ明日が来る』ことに耐えられないと感じ、死にたいと思った時、どうか死ぬのではなくて、『生きて逃げる』ことを考えてほしい」

「苦しんで亡くなった生徒を、非難するなんて」という批判を恐れず、ただひたすら「生きてほしい」と訴えた姿勢に心から共感し、勇気をもらいました。

「死にたい」という人に出会ったら、「生きて逃げる」という選択肢があること、逃げてもいいし、逃げる方法はきっとあるということ、それでも生きてほしい(生きる価値がない人は一人もいない)ということを、一生懸命に伝えられる支援者でありたいと思います。

2017.12.20