「イライラして子どもを激しく叱りつけ、止まらなくなってしまった」「泣き声に耐えられなくて、別室に閉じこもった。『ママ~ ママ~』と泣きながら呼んでいるのに、頭を抱えて耳をふさいでいた」


そんなお話を伺う機会が多くなりました。どこかで指導されたり、何かで読んだりした「よい母」や「あるべき育児」を目指してがんばればがんばるほど、「そのようにできない自分」が強く意識されるので、自分を責める気持ちがどんどんたまって、いらだちがつのって、抱えきれなくなって、ついに暴走する・・・


以前のコラム(2012.8.19)にも書いたように、罪悪感は自分に対する怒りの感情です。子どもを愛しているからこそ、「ちゃんと育てなければ」と強く思うのですし、その思いが強いからこそ、「そのようにできない自分」に腹をたて、自分を激しく攻撃し続ける。逆にいえば強く自分を責めている人は、それだけ真剣に一生懸命子どもと向き合っているということです。


もし、子育てがうまくいかなくて「あれもできない、これもできない」と苦しんでいる人に出会ったら、あなたは何と言うでしょうか?
その人を、「これじゃダメ」「あれじゃダメ」「どうしてできないの!」と攻撃するでしょうか? そんな人、ぜったい許せませんか?


それとも、「うまくできないことがあっても、あなたはがんばってるよ。大丈夫」と勇気づける言葉をかけてあげるでしょうか?
その人と、友だちになれそうですか?


私たちは、ダメなところがいっぱいある人とも仲良くなれます。 ダメなところがない人なんていないし、非の打ちどころがない人だったら、むしろ付き合いにくい感じがするかもしれません。弱みを認めあえる仲間だからこそ安心して付き合えるし、相手をいとおしむ感情がわきおこり、大切に思えるのではないでしょうか?


もしその辛い人が、あなたご自身だったら・・・どうでしょう?
ダメ出しはほどほどにして、自分に「うまくできないことがあっても、あなたはがんばってるよ。大丈夫」と勇気づける言葉をかけてみませんか?


ダメなことがあっても、へとへとになるくらいすごくがんばっていることは、誰よりもあなたがよく知っているはずです。友だちに言うように、自分に言ってみてください。


私たちは、ダメなところがいっぱいある人とも仲良くなれます。 ダメなところがいっぱいある自分とも、きっと仲良くなれますよ!


ダメなところがある自分を許して、好きになれたら、できない自分を責めるイライラが減るので、イライラがたまりすぎて爆発するリスクも減ります。爆発が少ない方が、子どもは自分を好きになりやすいでしょう。


ダメなことがいっぱいある自分を許すって、素敵なことですね!
決して、「けしからんこと」じゃないですよ。


そういう否定的な言葉がおおいかぶさってきて、どうしても自分を許すことがむずかしいと感じたら・・・ぜひあなたを批判しない誰かにその気持ちを話してください。
「話す」ことは、「手放す」ことにつながります。
安全に聴いてもらえそうな人が思いつかなかったら、どうぞこの「子育て相談室いっぽ、いっぽ」のトップページにある「ご相談」のボタンをクリックしてください。


ご来室を、お待ちしています。


2013.10.8