今日(9/21)の朝刊に載った、読者からの投稿記事です。
仕事帰り、保育園から二人の子を引き取って帰宅後にあわただしく夕食の支度を始めると、4歳の長男くんがガスレンジの火に「ふー」と息をかけたそうです。2歳の次男くんもまねして「ふー」・・・ あぶないからやめなさいと言うより早く「ふーってしたら青いのが赤くなった!! なんで?」
取りあえず思いついたことを言っても納得しないので理系の兄などあちこちに電話・・・そんな様子を見ながら楽しそうな息子たち。予定した夕食は作れず、時間も遅くなってしまったと、書いているママもなんだかうれしそうな気配が文章から伝わってきます。
読んでいる私もすっかりうれしくなってしまいました。

きっと寝る時間も遅くなって、栄養士さんや保健師さんの指導を真に受けたら「私ってダメダメな親」になってしまうかもしれませんが、これこそ生き生きとした人間の子育てだと思います。

そういえば我が家の長男も、離乳食の頃なんでもひっくり返すので困ったことがありました。こぼれた味噌汁を拭こうとしたらすごく怒って・・・気づけば彼はみるみる広がっていく味噌汁の様子をじっと観察していたのでした。
感激して、「ごめん、見てたのか~! おもしろいねぇ」って言った自分にも感激していました。この子の素敵な感性に、気づけてよかった!(もちろんこれは、数少ない成功例。失敗は数えきれませんけど・・・)

以前のコラム「ひろばで物を投げる2歳児を見守ったお母さん」(2015.3.28)とも似ていますね。
「言うことを聞かない」「何回言ってもやめない」と、ひろばでよくご相談を受けますが、子どもの好奇心や意欲の芽を大事にしながら、ほどほどに折り合いをつけられる親でありたいと思います。

子どもの気持ちを尊重することは、子どもの言いなりになることとはもちろん違います。
親の気持ちも尊重されなければならないし、社会のルールを教えることも必要です。

尊重とは、「子を、親の言いなりにさせようと思わない」こと
同時に「親が、子の言いなりにならない」こと なのかもしれません。
そのために、こちらの気持ちを伝え、相手の気持ちも受け止め、双方が受け入れられる妥協点を探る・・・
うっかり高圧的な言い方をしてしまうと交渉は一気に決裂の危機に陥ります。

成功の秘訣は、自分が上に立っていないと不安になるクセに気づいて「対等」の交渉を心がけること、かな・・・いずれにしても、交渉は「根気強く」がキーワード。
「あきらめずに根気強くチャレンジする子」に育てたければ、まずは自分が、あきらめずに根気強く交渉できる親になることです。

そんな風に考えると、子育てはものすごい社会勉強の場なのですね。日々修業に励むママたちに、心からエールを送ります!!

2015.9.21