今日の朝刊(21.7.20朝日新聞)で、素敵な記事を読みました。
コマーシャルでよく聞くあのニトリの会長さんが「正真正銘の発達障害」で、だからこそ、人が考えつかないようなことが考えられるって。
先生の話は1分も聞けない、理解できない、漢字も書けないで、成績はいつもビリ。
でも、好きなことには集中できる。大きな壁にぶつかると苦しいけど、打ち破るたびに成長した。
自分が何が得意かは、いろんなことをやって、自分で見つける。人間一つくらいは何か「これ、いけそうだな」というのがあるはず。長所が見つかると、短所が隠れちゃう・・・
どの言葉もご本人の「いかにも」の実感だから、心地よくすぅ~っと受け取れました。
お子さんの障害の疑いで不安を抱えたり、診断を受けて落ち込んだり、そうした親御さんと日々出会う中で、「得意なことを大事にしてあげれば、明るい未来はある」というようなことをお話ししたことはたびたびありますが、幼児期の親御さんにはとうてい受け入れられないことだったかもしれません。
でも似鳥氏のような実例は、案外身の回りにいくらでもいらっしゃいます。
お子さんの苦手なことを心配して、「他の子」のようにできるようにさせようとすれば、「できない」という経験ばかり積ませることになってしまって、せっかくの長所が台無し… そんなことにならないように、親御さんの不安にていねいに向き合っていかなければと思います。
2021.7.20