心愛さん、ごめんなさい

あなたのSOSを、ちゃんと受け止め、救出につなぐことができなかった大人のひとりとして、心からお詫びします。

なんの落ち度もないあなたの命が、こんなに寒い夜に冷水をかけられ、理不尽な暴言を浴びせられながら消えていかなければならなかった現実に、どうしようもない悲しみが襲ってきます。

あなたが苦しんでいることを、たくさんの大人が知っていたのに。

私があなたのお家の近くに住んでいて、あなたの叫び声を聞くことができたら
私があなたの学校の先生の話を聴ける友達だったら
私があなたのお母さんとお話しできたら

あなたや、あなたを直接救うことができたかもしれない大人たちと、まったく接点がない私に、できることは何でしょうか?

あなたの役には立てなかったけれど、私がこれから接することができる誰かを、一生懸命サポートすると約束します。

あなたのように苦しんでいるほかの誰かが、ちゃんと助けてくれる大人と出会えるように、一生懸命話を聴いて行動を起こせる人がいっぱいいる社会にするために、私は私のできることをします。
どうぞ、見ていてください。

心愛さんが通っていた学校や、市役所、市の教育委員会などに、抗議や苦情の電話・メールが殺到しているという報道を見て、とても残念です。

多くの方がこの出来事に強い怒りを感じ、関係者を糾弾しないではいられなかった、その気持ちは理解できます。
それでも、怒りを投げつけるだけでは何も変わりません。

このどうしようもない現実を変えるために、怒っている人みんなが当事者意識をもって、自分ができることを探し、「何か」をしてほしい。

怒りのエネルギーを、誰かを責めるためではなく、世の中を変えるために使ってほしい。小さな小さなことでも、たくさんの人が「何か」をしたら、きっと何かが変わると信じたい。

2019.2.1