渡辺久子先生に学ぶ「発達障害を抱えて生きる子どもの心」② ~言葉の宝石箱~

渡辺久子先生の講演から、ずいぶん時間がたってしまいました。書きたいことがありすぎて、書くことは得意のはずの私ですがなかなか書き始められずに日を過ごしてきました。

当日お話を聴きながら書き取った自分のメモを繰り返し読んでいるうちに、これは整理して書こうと思うのが無理なのだと思い至りました。先生の光り輝く名言の数々を、片っぱしから並べてみることにします。

どんな赤ちゃんでも、この世に生を受けた以上は幸せにならなければならない。そのために私たちがするべき3つのこと 守る(徹底的に、その子が恐怖を感じることを避ける環境を整える) 日々の生命を守る(育児・保育の提供) 社会に出す道筋を創る

途切れない愛情で子を支えられるように親を支える社会を、創っていこう。不安が湧きやすい環境を避け、好きなことはバカみたいにする を保証する。学校に行くとパニックを起こすなら、行ってもカァーっとならない学校になるまで学校に行かせない。特別な子、すごくいい子だから、いくら叫んでもいいという社会になることが先。

この子はがんばっています。この子に教えてもらいましょう。パニックは心の防衛なので、「安心」すればいつからでも新しい脳の回路ができてくる。赤ちゃんのようにかわいがれば、人は変われる。人間は最後まで変われる。だから、何ごとも決めつけないで、子どもから学ぶ。 「私の先生は、発達障害を生きている子どもたちです」

発達障害は、「人の心にアンテナを張る」という反応が見られない。張りかたが下手で、親の気持ちをうまくキャッチできない →親の愛がわからないから、いつもみじめ→ そのみじめさをしっかりキャッチできる親になれるように支援する。

「やりなさい」より「やろーよ!」と言いましょう。生き物同士として波長を合わせる。子どもがすることを模倣してやる。外来で初めて会ったとき、「こいつは何者?」という感じで医者を見る瞬間がある。その一瞬をのがさずニッコリ笑いかける。子どもは思いがけない反応に驚いて「エッ、なにこいつ?」という感じでもう一度こちらを見るので、またニッコリ笑う。これで「どうやら安全な人間らしい」と思ってもらえたら、抱っこできるようになる。

どうですか? ステキでしょう! キリがないので、続きはまたいずれ。